カテゴリー  V100その他

カテゴリ: V100その他 — 2013/02/04
燃費の追求

航続距離200Km以上が一つの目安

満タンでどこまで走れるか、特にG・Sの少ない山間部を走る際には給油のタイミングを誤ると、あわやガス欠となりますので、ツーリングでは航続距離が大変重要です。
燃費向上のために押さえておきたいポイントや、実際に役立っているノウハウについて記します。

燃費とパワーはある程度両立する
パワーを上げるには、燃費が犠牲になると思われがちですが、極端にピークパワーを求めない限り、かえって良好な結果が得られたりもします。
実用域でのパワーが上がれば、加速時のスロットル開時間が短くなりますし、全体的にスロットル開度が小さくて済むからかもしれません。ボアアップも良い結果を生みました。

燃費は吸排気の効率によって大きく左右されます。燃費向上に著しく貢献したのは、かつてヤフオクで売られていたノーマル改マフラーというものでした。
外見はノーマルそのものですが、後ろから見ると排気管が太くなっているので見分けがつきます。中低速域が太くなった分、燃費向上に貢献したと考えています。
これは排気の開口部だけでなく、中身も手を加えられているとか。そしてシリンダーとの接続部、エキパイ部分の内部の段差も、ルーターで丁寧に削ってありました。

排気抵抗でデチューンするというのはメーカーも良く使う、確実にパワーを押さえる簡単な方法なのです。
かつて子供向けのPW50(キャロットと同一のエンジンのオフロード車)では、マフラー接合部にワッシャーのようなものを入れて口径を絞っていましたし、2サイクル4気筒マシンのRZV500でも、国内仕様はパワーを下げるためエキパイ内側にカラーを溶接して内径を絞ってありました。
スクーターだとマフラーの詰まりで極端にパワーダウンすることを経験ずみの方も少なくないと思います。
そのようなわけで、排気抵抗はパワーに直結、ひいては燃費を左右する要素なのです。

このノーマルマフラー改も、装着以前は26~29Km/Lほどだった燃費が、コンスタントにL30Km以上走るようになりました。(前のが詰まり気味だったのか?)ロングツーリング時に37Km/Lを記録した事もあります。ただ、この時はメインジェットのセッティングが薄めであったことも確かですが。

そのセッティングですが、燃費にストレートに影響を及ぼすのが、ニードルのクリップ位置です。
巡航速度域ではスロットル開度は極端に絞られ、ニードルで計量したガソリンで走っている状態です。
M/J変更の場合はそこまで顕著には変化が現れず、満タンにするサイクルで、じわっと数字に変化が出る程度になります。
2号機の場合、スロットル小開度域でガスが薄そうだったのでニードルの取付け位置を上げ(クリップを下げ)ることにしましたが、極端な燃費低下がみられましたので、クリップの下にワッシャを入れて中間のクリップ位置となるようなセッティングにしています。
それで、55mmピストンのボアアップと、キャブ拡大ビックリードバルブの装着までしてありますが、ツーリングでは、33Km/L以上がコンスタントに出ています。

燃費は乗り方による個人差もあるわけですが、走りは基本的にスタートダッシュをかけて(安全上)後続車との距離を開けておいて、後は流れに合わせた巡航速度を保つ、というものなので、スタート時はそれなりに開けています。
時にはガバッと開けてゆっくりな車を抜かせてもらって、脳にα波が出るような快適な巡航速度を維持するようにもしています。なので、燃費の追求にばかり腐心しているわけでもありません。

6LタンクのCE11Aですが、かつてはボアアップのみの状態でも満タンで200Km以上走った事がありました。
この満タンで200Km以上走れるチューニングを、ひとつの目標値としています。
そうするとリッター当たり33Km以上の燃費が求められることになります。
燃費はExcelで毎回付けていますが、それがコンディションを把握するためにも役立っています。時々行なう最高速TRYと合わせて、ベルトの減り具合などを判断する材料になります。
また、冬は燃費が悪い傾向にある事もわかりました。オートチョークが開く開度の大きさと、開時間が長くなるので仕方ないのでしょう。
燃費Excelのダウンロード (nenpi.lzh 9.33KB)

■燃費を悪化させる要因
吸排気系の変更、セッティング以外にも燃費に影響を及ぼす要因があります。これらは日頃から点検しておくと良い項目です。

フロントブレーキまわり
要はブレーキの引きずりに注意することです。
キャリパーの横スライドを支えているピンが2本あるのですが、下側のピンが通る穴の部分(キャリパー本体のアルミ)は内部が真っ白に錆びて内径を圧迫している事があります。そうなるとスライドが重くなり、パッドの片当たりや引きずりを起こします。そうなっていたら分解して、ゴムブーツも交換し、内部をペーパーがけする必要があります。
ピストンまわりもAG100T型以降はダストシールが簡素化されていますので、ダストシールの収まっている溝が錆でガサガサになったり、シールのめくれ、固着などによりピストンの動きを渋くする事があります。こうなるとブレーキの効きも悪くなっているはずですので、常にキャリパーのコンディションには気を遣う必要があります。

フロントホイールベアリングも意外と弱いのでチェックが必要です。
ディスク側のオイルシールがヘタリやすく、隙間ができて雨が浸入するまでになると、B/Gが錆びて異常磨耗、そのようにして、Fホイールにガタが出て、ディスクとキャリパーの当たり方が一様ではなくなります。ということは引きずりが発生して、走行抵抗が増えるということになります。

点火系
CDIの研究ページでも触れていますが、最終型以外はクランク1回転で2回の点火があり、これがプラグ寿命を短くしています。プラグは3000Km走行以内で交換した方が良い結果が得られます。
イリジウムプラグは、所有機では期待したほどの効果は出ませんでした。結局、標準型を早めのサイクルで取り替えることにしています。
そして、CDIユニットの端子の接触不良や、メインキーの接触不良、プラグキャップとプラグコードの差し込み不良なども燃費に悪影響を及ぼしますので、日ごろからの点検が大切です。

タイヤ空気圧
基本中の基本ですが、いつの間にか低下したまま運用し続けていたこともあります。まめにチェックし、やや高めに設定しておくと良いのは言うまでもありません。

カテゴリ: V100その他 — 2013/02/04
スモールパーツ(小さな記事集)

ひかリング

ヘッドライトを明るくする研究
V100のヘッドライト輝度低下の要因の一つに、電球のアース端子の接触不良があります。ライトバルブのソケットが当たる箇所には、雨も浸入したりして錆びが発生しやすいのです。加えてソケットの外周部にある接触部分の面積が小さいので経年変化で錆びてくると輝度に影響を及ぼします。

そこでバルブソケットから直接アースを引き出したらいいのでは、と考えて、まず簡単に芯線をむき出しにして丸くした配線を作ってみました。しかしこれは、厚みがありすぎてバルブの位置が後退し、光軸が合わず光が拡散して失敗。
2番目は0.2mmの無酸素銅板を切り抜いてリングを作り、これをソケットベースにはさみこんでバルブを取り付け、アースを引き出してみました。
これはある程度成功し、Hライトも暗いなりに明るくなって効果を感じられたのですが、耐久性に問題がありました。長時間の振動が加わることによって、取り出し部分が折れてしまい、それ以前にも雨に濡れたことでバルブとこのリングの接触部分に酸化が見られていたりもしました。
最終的には半ばヤケになってバルブのソケットに直接ハンダ付けでアース線を引き出す格好にして、それでさすがに長期安定して使用できています。
これに加えて、アーシングの改善でひとまず成果は見られました。

かつてのチャイナクオリティ

かつて、これは安い!と、手を出した外装パーツでありましたが、何ともひどい作り。
ヘッドライト取り付け部も厚みがありすぎてフィッティングストッパが入らないです。仕方なくストッパを削って薄くして、さて付けてみると
何と!微妙に大きさが違うではないですか。これでは着かない。
メードインチャイナも今では品質がよくなったと思うのですが、かつてはこんな縁日の夜店で売っていたプラモデルのようなひどい成型のものが流通していたのです。
しかしこんなもの作ってどうするのだろう。

ミッションのベアリング

初号機はミッションのノイズが大きめで、ケースを開けてベアリング単体で回してみると、このドライブシャフトのベアリングがゴロゴロいって引っ掛かりもあり要交換であることがわかりました。Vベルトの比率によって、ここはエンジン回転数よりもさらに高い回転数になります。
オイルシールとセットで交換することになります。

純正品番
ベアリング 08113-63030
オイルシール 09283-17023
パーツリスト・プライスリスト

カバー内側にはマグネットがボルトで止めてあります。これで細かい金属粉をキャッチする仕組みです。ここもよく清掃しておきます。
このベアリングの交換は、さほど難しくありません。他のベアリングは専用工具が無ければ取り外しに苦労するはずですが。 他は大した引っ掛かりもなかったので、そのまま使用することにしました。
実際このベアリングの交換だけでも、だいぶおとなしくなってくれました。

キャブレターを拡大加工

V100をロングツーリングで使用する際に求められるスペックを達成するために、キャブレターはノーマルを内径拡大してみました。
こんな程度なのですが、他の改修とあわせて、これで十分目標とするエンジン特性は得られたと思います。メーターはとりあえず振り切りますが、実速ではツーリングモニタの数値で、あと2Km/hプラスすれば3桁に届くというところに留まっています。
それでもスタートや登坂性能で格段の向上をみました。まだまだ手ぬるいところもありますが…

ヘッドライトリレー


Hiビームインジケーターを搭載したい関係で、副産物としてこうなりました。
ディマースイッチには5Vを通すようにして、Hiにするとリレーに通電し、リレーをONするようにします。
その電流でHiビームインジケーターも点灯していると言うわけです。
接点容量が低いとライトが暗くなるかもしれません。
2回路のリレーでしたので、両方の接点を使って同時に動作するようにしましたが、のちに大容量のパワーリレーにしました。
逆起電圧を処理するダイオードを入れておかないと貴重な青LEDが飛んでしまいます。(実際やりました)

カテゴリ: V100その他 — 2013/01/25
SGPパーツリスト・プライスリスト

これまでに購入したり見積もりを取ったスズキ純正部品の品番と、購入した際の金額を、記録がある範囲内で掲載しています。万一記載事項に間違いがありましても当サイトはその責を負いませんので、参考にされる場合は自己責任でお願い致します。
特にプライスリストは毎年見直されておりますので、価格は参考程度にしかなりませんことをご承知のうえご覧になって下さい。掲載している部番の型式適用は、基本AG100T(中・後期)のものです。

型式による違いを押さえておこう

フレームナンバー 型式 外見上の特徴
CE11A-100035~ AG100M ミラーが四角形、車体色にホワイトがある。スタンドグリップが車体色と同一。Fショックに赤や水色のバリエーションがある。
CE11A-131277~ AG100N ハンドルスイッチR変更、フェールメーター帰零式に変更、センスタ、Rキャリアなど変更
CE11A-208045~(?208381~) AG100S ミラーが角丸のものに変更、Hランプ常時点灯、6Lタンク、FBrキャリパの変更、Fショックが銀色
CE11A-223882~ AG100T(前期) 立体エンブレム、グリップエンドロックを装備
CE11A-265217~288536 AG100T(中期) レッグシールドラック(インナーポケット)標準装備
CE11A-288537~ (?288567~) AG100T(後期) マフラーガードがメッキ仕上げ、シャッターキー、コンビニフックを装備
CE11A-500001~ AG100T(最終) 触媒付きマフラー、キャブ&CDI変更

純正部品のお見積もりは部品番号さえ分かっていれば、Webike!の見積内容入力ページから依頼して調べてもらう事ができます。最近は回答が早くなりました。(会員登録する必要があります)

パーツリスト・プライスリスト

部品名 部品番号 参考価格 コメント
エンジン・クランク
ピン,ピストン 12151-35500 380 純正は仕上げが違います
ベアリング 09263-12023 360 スモールエンドのニードルB/G
ガスケットクラッチカバー 11482-41D20 1,102 左カバーの巨大なガスケット
レフトカバーブッシュ(ピン) 04211-11169 73 ケースカバーのブッシュ
オイルポンプOリング 09280-20003 105 前の型はガスケットになっています
ギア、オイルポンプドリブン 16331-37B00 1,155 プラスチックのオイルポンプギア
ホ-ス(オイルライン) 09359-45854-600 924 オイルライン 150mmにカットします
オイルシ-ル(クランク右) 09283-17017 304 ステーターコイル側のO/S
ナット(シリンダヘッド) 08316-10083 52 4個使用
ノツクピン 04211-11129 73 シリンダーベースの
ホルダアツシブラシ 31130-04C00 2,572 セルモーターのブラシ
駆動系
フェイスフィクスドドライブ 21110-41D00 2,992 ノーマルフェイス
フェイスムーバブルドリブン 21240-41D20 3,300 いわゆるトルクカム
ダンパムーバブルドライブ(110) 21481-41D10 136 110ダンパ
プレートムーバブルドライブ(110) 21431-11F00 1,018 110ランプ
ギヤ、スタータ 12622-04C00 3,500 スターターギアです
Oリング D:4.6 ID:41.9 09280-41005 126 トルクカムのOリング 2個使用
オイルシール(スライドシーブ) 09284-34002 567 トルクカムのO/S 2個使用
スペーサ(プーリーボス) 09180-16044 720 プーリーボスそのもの
ピン(トルクカム) 09201-05006 115 3本あるトルクカムのピン
スペーサ(トルクカム) 09180-05042 136 ↑とセットのローラーです
ベアリング(ドライブシャフト) 08113-63030 714 ミッションカバー側のB/G
オイルシール(〃) 09283-17023 304 セカンダリー一式を外すと見えるやつ
サークリップ 08331-41246 100 トルクカム相方の裏側に見えるやつ
ベアリング 09263-17042 700 トルクカム相方のクラッチ側ニードルB/G
シート、ムーバブルドリブンフェイス 21471-03A03 1,200 トルクカムにはまる外側の筒
ハウジングクラッチ 21220-04C21 3,517 クラッチハウジングです
クラッチシューAssy 21501-41D41 6,562 ノーマルのシューAssyです
ナット(クラッチセンター) 09140-28004 157 34mmのクラッチロックナット
キャブレター・吸気系
ホースフェール 09352-50823-600 283 コックから下の燃料ホース要カット
ガスケットインテークパイプ 13125-41D20 147 リードバルブ下のG/K
ホルダ、エアフィルタ 13791-41D00 199 エアエレメントのサポート
インシュレータOリング 13278-29C50 126 キャブとインマニの間
ジョイント 13511-29C50 357 スロットルバルブ内部のプラパーツ
チューブアウトレット 13881-29C50 472 エアクリBOXとキャブ間のジョイント
クランプ 09402-42306 136
クランプ エアクリジョイント 09402-42303-000 136 ユニクロメッキらしきに変更されてます
バルブAssyニードル 13370-02421 2,100 フロートバルブ
ホ-ス5X8.2X600 09352-50823-600 273 フェール負圧ライン
ガスケツト(フロートチャンバー) 13258-29C50 325 キャブのフロートチャンバーG/K
チユ-ブドレ-ン(エアクリBOX) 13878-39C10 178 エアクリボックスの小さなパーツ
ケ-ブルAssyスロツトル 58300-41D04 2,415 スロットルケーブル
フィルタ・フューエル 44322-27001 160 ガソリンタンク出口の小さなフィルター
ホース,インレット 44199-41D10 380 ガソリンタンクからコックまでのライン
Oリング 13278-02340 105 キャブドレンの奥
Oリング 13295-33010 126 アイドルアジャストスクリュー奥
ボディ・足回り
レッグシールドラック(インポケ) 92161-40D50-291 1,470 安いんですよホントは
ベアリング 08123-62007 920 FホイールのB/G 左右共通
オイルシール 09285-16002 130 Fホイールの左側
スペーサ 54741-29C00 160 Fホイールの
メーターケーブルAssy 34910-32E00-000 1,365 スピードメーターケーブル
ストッパ、ヘッドランプフィッティング 35194-39C00 136 Hライト上部を留めている菱形のプラパーツ2ヶ使用
ブラケット、キャリパ 59720-29C00 3,990 FBrのブラケット
トルクリンク、フロント 54311-29C00 1,995 ブラケット上に付くトルクリンク
スペーサ 09319-10002 252 ブラケット下部のスペーサー
変更→52433-16D00-000へ
カバー、サスペンション 52452-09401 398 フォークとサスペンションアームの基部に付くダストシール 4ヶ使用
カバー、トルクリンク 54342-16B00 157 トルクリンクFブッシュのカバー
シール、ダスト 62647-04A00 147 ブラケット上部シール
スペーサ、キャリパブラケットUP 64336-25E00 178 ブラケット上部スペーサー
ブッシング、トルクリンク 54341-25E00 157 トルクリンクのブッシュ
スタンドセンタ 42100-41D10 3,832 センタースタンド(たぶん対策品)
シャフトスタンド 42211-41D00 283 センスタのシャフトです
グリップスタンド 43980-40D10 1,102 シートロック横のスタンドグリップ
リアキャリア 46410-41D11 3,570 Rキャリア
レンズ(Hライト) 35124-39C00 325 安すぎ!!
ヘッドランプアッシ 35100-40D01 2,677 バルブとソケットも付きます
ミラーAssyリヤビューレフト 56600-39C21 1,312 ただの左ミラー
ブレーキ
ピストン・カップセット 59600-03810 2,152 マスターシリンダーのインナーキット
ピストンセット(Fキャリパー) 59300-20810 2,415 キャリーパーのピストンとシールのセット
シールセット・ピストン(Fキャリパー) 59300-20820 651 シール(&ダストシール)のみ
インシュレータアクスル(キャリパ) 59313-36500 273 キャリパー可動部のブーツカバー大
ブーツアクスル(キャリパー) 59312-36500 273 キャリパー可動部のブーツカバー小
ワッシャ 09161-10009 73 ブレーキホースの 4ヶ必要
R Brケーブル 58510-41D01 1,260 Rブレーキケーブル
カム・リヤブレーキ 64441-41D00 577 Rブレーキカム
外装
シールドレッグ フロント(グレ-) 48111-40D00-17U 6,405 鼻先
ナット(トップ部x2) 09148-04024 63  
カバーアッシサイド ライト(グレー) 47100-41D30-17U 13,125 フェールリッドやロック機構も全て込み
カバーサイド レフト(グレ-) 47211-40D00-17U 7,665 左サイドカバー
ナット(サイドx2) 09148-05020 126 スピードナット
ナット(テールx1) 09148-05004 63  
スクリュ(テール) 03241-15163 52  

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